【完】人形達の宴~通りゃんせ~


「なぁ…」


「んッ?」



腕を組んでいる諒ちゃんへ視線を向けると、諒ちゃんの視線の先はさっき人形が見えた位置にある。





「あの人形…、今までずっと俺達の事付回していたのかもな」


「そうなのかな?」




私達はずっと、瑞希に見張られていたのかな?



だったら私達に探させるより、目の前に現れて何か言って欲しい。


それとも私が怒っていると思っていて、出ずらいとか?




諒ちゃんの深い溜息が聞えてきて、すぐに思考を中断させた。


< 172 / 611 >

この作品をシェア

pagetop