【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「なんかエロイ事でも考えてたんだろ?恥ずかしいやつ」
「ち、違うもん」
顔を真っ赤にしながら否定したけど、にやけている諒ちゃんにはきっと分かったんだろうな…。
恥ずかしくなった私はベッドから立ち上がると、諒ちゃんに背を向けてそのままドアに向かった。
「私、もう帰るね」
「帰るのか?結衣のご期待にそってやってもいいんだぜ」
「別に期待なんてしてないし。…じゃぁね!」
ククククッ…、
と笑っている声が後ろから聞こえてきて、さっき以上に顔が赤くなってしまった。