【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「とうとう明日…、だな」
「…うん」
「朝、学校に行く振りしていったん家に来い。うちで服に着替えてから出発するぞ」
「分かった」
とうとう明日か---
さっきまでは特に明日の事なんて考えてはいなかったけど…。
明日、一体何が起こるのだろう?
そう考えると、だんだん怖くなってきた。
胸がドキドキと煩く鳴っている。
絶対に私の身に何も起こらないと言う、保障はない。
でも…、
たとえ私の身に何が起こったとしても…、
諒ちゃんさえ大丈夫ならば、私はどうなってもいい…なんて思っている自分がいる。