【完】人形達の宴~通りゃんせ~


「とうとう明日…、だな」


「…うん」



「朝、学校に行く振りしていったん家に来い。うちで服に着替えてから出発するぞ」


「分かった」




とうとう明日か---


さっきまでは特に明日の事なんて考えてはいなかったけど…。




明日、一体何が起こるのだろう?


そう考えると、だんだん怖くなってきた。




胸がドキドキと煩く鳴っている。


絶対に私の身に何も起こらないと言う、保障はない。





でも…、



たとえ私の身に何が起こったとしても…、


諒ちゃんさえ大丈夫ならば、私はどうなってもいい…なんて思っている自分がいる。



< 302 / 611 >

この作品をシェア

pagetop