【完】人形達の宴~通りゃんせ~


「バカだな、結衣は。お前の考えなんて丸分かりなんだよ」


「えっ?」



「俺の考えはお前とは間逆だ。…俺はお前に何かあってまで、自分が助かりたいとは思わない」


「りょ『お前に何かあったら、俺も結衣と共に地獄でもどこでも一緒に落ちる。…一人にはしない。心配すんな』」




諒ちゃんの言葉にコクンと頷くと、諒ちゃんの真剣な瞳が私を捉えそして…、




--唇が重なった--








諒ちゃんと一緒ならば、たとえ地獄の底にに行っても怖くはない。



温かい諒ちゃんの温もりを思う存分堪能し、そして諒ちゃんと別れた私は自分の家に帰った。


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