【完】人形達の宴~通りゃんせ~
七章 葬送曲
-通りゃんせ 通りゃんせ-
-ここはどこの 細道じゃ-
「…んっ」
頭の中で木霊する歌声に、夢の中にいた私は現実の世界へと引き戻される。
この歌は現実か…、
それとも夢現の世界の歌なのだろうか?
-天神さまの 細道じゃ-
-ちょっと通して 下しゃんせ-
そう思いながら尚も頭の中に響くその歌声に…、
徐々に瞳を開けてゆく。