【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「もしかして瑞希はあの子達のそばに、これから永遠に寄り添っていこうと思っているのかも」
私の心の中の声が漏れ出てしまった。
そして子供達と共に、私にも傍にいて欲しいと思っているのかな?
瑞希、その考えは間違っていると思うよ。
子供達と永遠に寄り添ったところで、それで幸せになる人はいるの?
カラッ---
「………」
少し頭をすっきりさせたくて窓を開けたのだけれど、空はあいにくの曇り空で一つも星が見えなかった。
明日は、雨が降りそうだな---
ぼんやりと真夜中の空を見上げながら、瑞希と人形の中に入っている子供達の事を思った。
そして私の背後では---