【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「き、木崎さん?」
「本当にゴメン。…襲うつもりはなかったんだけど、頭がカッとなっちまってつい…」
「カッとなったからって女を襲うなんて、人間として最低の行為だ」
「あぁ」
ゆっくりと頭を上げた木崎さんの視線は、私へと向かう。
「怖がらせて本当にごめん」
「ん、もう気にしてないからいいよ」
「結衣」
諒ちゃんから強い視線を受けたけどそれを流して再度、木崎さんを見た。