【完】人形達の宴~通りゃんせ~


「瑞希様」




ガンガンガン---


私がポツリと呟いた言葉は諒ちゃんのみに聞こえていたようで、あぁ…と納得したように頷いた。




今、ここに瑞希はいない。


ならば私がこの場を何とかしなくては…。




じゃないと変形してきたゴミ箱の行方が危うい---






「本当だな。こんな時こそ、瑞希様だな」



諒ちゃんが、ふかーいため息をついた。



< 349 / 611 >

この作品をシェア

pagetop