【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「木崎さん」
「あ゛ぁ?」
片眉をピクリとさせながら私に凄みつつ、その場でゴロンと横になってしまった木崎さん。
まさかこのまま寝る気じゃないですよね?
「行かないんですか?」
「もう疲れた。少し休もうぜ」
「………知ってます?」
「………何がだよ?」
「日が沈むまでに瑞希の事を何とかしないと本当に瑞希、死んでしまうんですよ?」
私の言葉に木崎さんの瞳がこれでもかというほど見開き、バッと私の顔を見上げた。