【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「もしかして、嫉妬?」
「別に」
素直じゃないなぁ…。
でも、そんな諒ちゃんも好きだけどね。
今だ私を抱きしめたまま離れない諒ちゃんに不思議に思い、首を傾げた。
「どうしたの?諒ちゃん」
「んー、結衣を充電中」
「ふーん?」
甘えてくる諒ちゃんに私も甘えるように、私のお腹に回している諒ちゃんの腕を両腕で包み込み抱きしめた。
途端、鋭い視線を感じ前を見た。
木崎さんが私達を、ジットリと見ていた。