【完】人形達の宴~通りゃんせ~


「お前ら俺もいるって事、忘れんじゃねぇーよ」



行くぞと言った木崎さんは、田舎道を歩き始めた。




真っ直ぐ…、


真っ直ぐと---





「木崎さん」


「なんだよ?」


「場所、分かるの?」




ピタリと立ち止まった木崎さんは、私達を振り返る。


その顔はもう、ひどいくらいのぶっちょう面だった---





「………」


何も答えず私達が来るのを待っている所を見ると、やっぱり分からないらしい。



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