【完】人形達の宴~通りゃんせ~
『フフフフ…、イタイナァ』
私の手によって胴体と首の離れたある一体の人形が、胴体と首を宙に浮かせながら笑い出した。
その後、その人形に続くように次々と私の手で壊された人形達が何事もなかったのように宙に浮く。
そして…、
壊れた部分が次々に、くっつき始めた。
「な、何で?」
力の限り人形を壊したのに、それなのに…。
私のした事が全く意味のなかった行動だと知り、がっかりした私は全身の力が抜ける。
そしてその場にペタリと座り込んだ。
そこは…、
先程まで私がいた場所であり、瑞希が横たわっている場所だった---