【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「まさかワシを狙うなんて事は、せんじゃろうねぇ?」
ククククッ…、
と笑う村長さんに、もうどうにでもなれと村長さんに向かって木の棒を構える。
「そのまさかよッ!」
村長さんに向かって走ろうとした時だった---
「………えッ?!」
「どうしたんじゃ?…まぁ、身体が動かなかったらどうしようもないじゃろうがな」
ギリリリ---
突然、身体がビクとも動かなくなってしまった事に悔しくて唇をかみ締めた。
例え村長さんに歯向かった所で、どうにも出来ないと言う事は分かってはいたのに…、
それでも悔しくて仕方がなかった。
私じゃ、どうする事も出来ないの?