【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「あッ!」
鍬が私達へと向かって来たのが視界に入ったのを最後に、私はいきなり木崎さんに突き飛ばされる。
視界がぐるぐると反転し、床に転がった私。
何事?
と思いながら視線をもう一度、私達に向かっていた鍬に向けると---
私の目に飛び込んできたのは…、
鍬ではなく…、
「ギャァァァァァァァァァァ…」
手が…、
両手が………、
宙を舞っている場面---
鍬が床に叩きつけられる。
その後、宙を舞ったその手の持ち主の両手首から血が噴出した---