【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「き…、木崎さーーーーーーーんッ!!!」
「ア゛ア゛ァ゛ァァァ……」
目を大きく見開き、手首から下がなくなった痛みに顔を歪ませている木崎さん。
信じられない現実を目の当たりにした私の身体は、そのまま固まってしまった。
木崎さんの手首から出血するその血は、まだ止まる事を知らないかのように…、
止まらない---
ダメだ…、
このままだと木崎さんが死んじゃうよ!
急いで私は木崎さんの手首を握り、噴出する出血を必死になって止めようとした。