【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「少し遅くなったけど瑞希、お誕生日おめでとう」
そう言って私は瑞希の首に、ムーンストーンのペンダントをかけた。
「どうもありがとう、結衣」
「この石で天神様を蘇らせる事が出来たんだよ。だからきっと、凄いご利益があるはず」
「………、そんな凄いペンダントを私が貰ってもいいの?」
「うん、瑞希に受け取って欲しい」
だって元々は瑞希の為に買ったプレゼントだしそれに、この石によって終止符を打つことが出来た特別な石だ。
絶対に瑞希にはこのペンダントを持っていて欲しいと、強く頷いた。