【完】人形達の宴~通りゃんせ~


…いつの間にか、空は群青色へと変化していた。


夕焼け色の空はもう、ほんの少しだけ。




それがとても寂しく感じ…、


胸にスーッと、風が通り抜けたように感じた。





もう、天神様も白いオーブも見えない。









さよなら、多恵ちゃん。


さよなら、たくさんの魂達---




心の中でポツリと零したその言葉に反応したかのように、一瞬だけ小さな光が空の上で放ったのが見えた…気がした。



< 606 / 611 >

この作品をシェア

pagetop