出会いの本〜出会えてよかった〜
「いってきまーす」
「いってきまーす」
通う学校が同じ私と妹は一緒に家を出る。
妹は見た感じ私と同じで、友達いなさそうなのに、モッテモテで、友達たくさん。
羨ましいなんて思ったことはないけど。
私だって友達が1人もいないわけじゃない。
人付き合いが悪いわけじゃない。
ただ、誰かと連むのが嫌いなんだ。
一人でいたい。
もう嫌なんだ。失うのは。
「じゃ」
気づくともう学校の昇降口だった
1年と2年の下駄箱は離れているので昇降口前で妹とはお別れ
「うん」
私は下駄箱に自分の履いていたスニーカーをいれ、上履きを取り出し床において履く。
いつもここで憂鬱になる。
また、1日がはじまるのか…
憂鬱ながらも自分の教室へと急ぐ。
義務だからさ
2年は4クラスあり、私は3組。
ガラガラ
教室の扉を開ける。
いつも通りの喧騒が広がっている。
そんな中で私に気づいてくれる人なんていない。
居たとしても、見て見ぬ振り
いつものように時間が過ぎて行く
1限、2限、3限…