ひらり、舞う、恋
学校に着くと、杏里ちゃんがすぐに飛んできた。



「かれん!どうだったのよ、佐瀬は。」




杏里ちゃんは何故だかキラキラした目で聞いてくる。




「うん。実は……」








昨日のこと、今日のこと、包み隠さずに話した。
杏里ちゃんには正直に話せてしまうから不思議。






「何それ!すっごい急展開!!」




杏里ちゃんは先程に増して目を輝かせていた。




「からかわないで。こっちは色々と心臓が持たなくていっぱいいっぱいなんだから…」




「ねえ、かれん。」



「何?」



「あんた、佐瀬のこと好……」





杏里ちゃんが言い終わらないうちに、私たちの間に見慣れた顔が入ってきた。




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