ひらり、舞う、恋
「そうだ。連絡先聞いてなかった。教えてくれる?嫌?」




「ううん!私でよければ…」




恥ずかしくて断ってしまったらきっと後悔する。
連絡先の交換くらいいいよね…?






「じゃあメールするわ。よろしくな。」




「うん。わ、私もするね…」




嬉しくてついギュッとケータイを握りしめた。





「やべ!結構時間経ってる。急がないと遅刻だ!」




佐瀬くんの声でハッとして時計を見ると、もう本当にギリギリ。
ホームに着いた電車のドアが閉まる前に慌てて二人で乗り込んだ。






あれっ……
慌てて今気づいた。
手を繋がれていたことに。








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