ひらり、舞う、恋
杏里ちゃんは思いっきり顔を近付けて言った。



「だーかーら!脈あるよって言ってるの!」




「えぇっ…」




その迫力に圧倒されていると、今度は耳元で小声で言ってきた。





「ねぇかれん。佐瀬のこと、好きなんだよね?」




『好き』の言葉にまた顔が真っ赤になる。
杏里ちゃんはそんな私を見て、よしよしと頭を撫でた。





「わかったよ、それが答えだね。」







好き、って気持ちを認めるのはまだちょっと怖い。
だけど、私の中に芽生えた何かが心を動かしている。
もうきっと後には戻れないんだーーーーー



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