【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀
「ねぇ…その花何っていうの?また可愛い花ね」
「これも和バラで手まりっていうんです。つぼみもコロンとしていて可愛いですよね」
「和バラっていいわね。前の和バラは友禅だったかしら…あれはよかったわ。紫になる瞬間まで綺麗だった」
「友禅もステキですね。私も感動しました。でも高いバラなのでアレンジメントに使わせていただけるお2人には本当に感謝しています」
「何言ってるの。ステキに飾ってもらってこっちがお礼言いたいわよ」
「あら…その白いのも綺麗ね」
もう子どものようにあれこれ聞きたくて仕方がないみたい。
「これも和バラです。雫っていうんですよ。雪解けの雫みたいな綺麗さで溜息がでます」
「和バラってもっといろいろあるの?」
「ありますよ。どれもステキですよ」
「結衣ちゃんと同じ結も可愛かったわ」
「珍しい色合いと香りもミルクティーっぽくなかったですか?」
「黒埼が何度も匂いを嗅いでるから笑っちゃったわよ」
想像すると顔がにやけた。