【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀


初めてあった姿がとんでもない姿で恥ずかしかったけれど


「はじめまして。吉永結衣です」


小さな声だけど挨拶したら


「ちっちゃくてお人形さんみたいに可愛いね」


「奏、結衣にちっちゃいは笑いの禁句だ」春香さんが吹き出した。


「え?ごめんね。奏です。これからよろしくね」


隼にはない爽やかな笑顔だった。


笑いの禁句について奏くんに楽しそうに説明しているから隼と顔を見合わせて笑った。


奏くんの声はやっぱり隼に似ていてバリトンボイス。


「奏くんって声も似てるね。バリトン」


思わず笑ってしまうと


チッって後ろから舌うちが聞こえた。


春香さんと大和さんはゲラゲラ笑っていたけれど


バリトンボイスがやっぱり好きなのかもしれない。



「お腹すいたでしょ。ご飯食べられそう?」由香里さんに聞かれ


「今、何時ですか?」

時間を聞くと22時…


AILESに行ったのは16時過ぎ。



「みんなも食べてない?」


「お陰さまで」

ゴメンと謝り空腹は感じなかったけど


「いただきます」と答えた。



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