【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀
私は、寝起きの良さそうな奏くんから起こすことにした。
コンコンってノックしたけど反応がなく
またコンコンってノックをした。
やっぱり反応がない。
だから入りますよーって声をかけてドアをあけた。
うわっこの部屋も広い。
ベッドに近づくとやっぱり可愛い顔をして寝ているから思わず吹き出してしまう。
「奏くん。ご飯だよ」
少し身体が動いたけど目はまだ開かない。
「奏くん。おはよう。起きて」
布団の上からポンポンと身体を叩くと
パチッと目が開き
「うわっ」なんて驚くから
私まで「うわっ」って驚いた。
それで2人で大笑いして
「勝手に入ってごめんね。ご飯だって。8時過ぎてるよ」
「結衣ちゃんが起こしてくれるなんていいな」
「寝起きがよくて助かる。隼も起こしてくるね。由香里さん起きてるよ」
「珍しい。兄貴まだ寝てるんだ」
「さっき起こしたけど失敗した」
「シャワー浴びたら行くね」
「はーい」
私は部屋を出ると自分の部屋へ向かった。