【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀
しかし、今日も暑かったよなー」
「ですねー。ショーケースの花だけですよ。涼しげなの」
「冬もさみーしな」
「まったくだ」
花屋はどこも、入り口が解放されている。
外気が少しでも入らないようにと大きなガラス張りの壁面にしてあるが
開け放たれた大きなドアは外気も出入り自由なわけで
店内の温度もショーケースの外に並べられた花優先。
そんなわけで動いている私たちには夏は暑く、そして冬は寒い。
OPENの間は一度も閉じられたことないドアを閉めると
反対側から静香さんがシャッターを卸した。