【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀


「こんばんは」小さい声であいさつをすると


「こんばんは」と返ってくると


そのままカウンターの私の右隣りに座り


「ジーマ」というとタバコに火をつけた。


火をつけたのに慌ててすぐ消していたから不思議に思っていたら


「悪ぃ」と聞こえてきて



「え?」と思わず隼さんの顔を見ると

「吸わないんだろ?」


「はい。でも大丈夫ですよ」



答えた後で、スーッと隼さんの顔が近づいてきたからビクンと肩を揺らせてしまう。


「悪ぃ」また謝ってる。



「だ…大丈夫です」



また私の顔は真っ赤なのは自覚あり。



「いい匂いなんだよな」



その言葉に何だかもう照れくさくて涙目で大和さんに助けを求めた。



「春香もそうだった」大和さんが優しく笑い



自分ではわからないので手首の辺りをクンクンと嗅いでみたけれど


やっぱり匂いがわからない。



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