【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀
何度も何度も嗅いで確かめていると
「結衣ちゃん。犬じゃないんだから」大和さんがケラケラと笑いだし
隼さんもまたフッと鼻で笑う。
「バリトンと花の香りか」
大和さんはそう言うと隼さんと同じように鼻で笑ったあとで
「結衣ちゃんには手を出すなよ。隣にも座らせたくない」
カウンターの中からピスタチオを隼さんに投げつけてた。
あまりにも子どものような事をしている姿がおかしくて
今度は私がクスクスと笑ってしまう。
「節分じゃないのに」
「こいつは鬼と同じで危険過ぎ」
「まぁな」
「えー鬼より怖いの?じゃあもっと真剣に投げて」
私は可笑しくなって笑い続けた。