【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀


それからも、繁華街へ花を届けたり入れ替えに行くと


隼さんや司さんに出会うことがあった。




当然、挨拶をすることもなかったが


司さんの口元が僅かに動いていて『半ケツ』と言っているのがわかり


抱えた花で顔を隠しながら1人笑った。



その復讐は、隼さんへ向き


独り言のように


「はーたんらららはーたん」



なんて歌うように口ずさんで通り過ぎたりした。



その時も抱えた花で顔を隠して1人笑った。


絶対に隼さんの顔は眉間に皺がよっていると思うと可笑しくて堪らなかった。




春香さんには電話でそんな出来事を伝えると


「知らん顔はしてるのね?大丈夫ね?」

しつこいほど何度も聞かれたが約束は守っていると伝えると




知らん顔しながらそれって爆笑だよって大笑いしていた。



やっている本人はもっと可笑しいんだよ…私は涙を流しながら笑った。


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