交換日記。~また会おうね。~
「うん、もう悠は大丈夫だと思うから。色々とありがとう天使さん。」
私がそう言うと、天使はニッコリと笑った。
その瞬間に、私の身体が透明になる。
ああ、もう魔法が解けてしまったんだ。
私は、窓を通り抜けてベランダに向かった。
日はもうすっかり落ち、月が顔を出し始めている。
悠も、そろそろ目を覚ますだろう。
そう思いながら、もうすっかり修理されてしまったベランダの鉄格子を見る。
私は、少し前に此処で死んだ。
放課後の教室のベランダで友達と話していたら急に鉄格子が外れ、そこに身体を預けていた私は3階から落ちたのだ。
凄い衝撃と共に視界が真っ暗になった、覚えているのはそれだけ。
私は、しばらく無の状態だった。
しかし、急に眩い光が視界に零れ、目を開けたらそこには一人の天使がいた。