交換日記。~また会おうね。~
私が優しく言うと、それに吊られるかのようは悠が顔を上げた。
悠の頬にはいくつもの涙の筋があった。
「悠、私ね。本当は理由があってもう一度だけ此処に戻ってきたの。」
「……。」
私の話を黙って聞く悠。
私は、自分の涙を袖で拭って言葉を続けた。
「悠は、本当は分かってるはずだよ。このままじゃいけないということを。」
「……。」
「大丈夫。私は、大丈夫だから。悠は、自分の人生を精一杯生きて?それが私の願いだよ。」
「めい…」
「すぐには無理かもしれないけど、とりあえず放課後の教室に残るのは今日で最後…ね?」
悠の涙を手でそっと拭って、笑って見せた。
できる限りの笑顔を作って。