交換日記。~また会おうね。~
「それに、私はもうこの教室にはいないよ。」
「……え?」
ふわりと、カーテンが優しい風を運ぶ。
窓を見れば、外はもう夕陽が沈みかけていた。
「私は、悠の側で悠の幸せを見守ってるよ。」
そう言えば悠は黙って、でも優しく笑って頷いてくれた。
そろそろ、お別れだね。
悠……バイバイ、ずっと大好き。
私は、悠の唇に触れるだけのキスをした。
──────……
「これで、満足した?」
そう私に問いかけたのは、透き通るように真っ白な羽を持つ天使だった。
キスを落とした瞬間に、眠ってしまった悠を魔法で椅子に戻して寝かせた天使に、私は口を開いた。