蒼い星～あなたを抱きしめたい～

＊プロローグ

…ガチャ。

「ただいま～」

私は、2年D組 荒井 里奈。
ふつーの中2だ。
これと言った物はなくただただふつーの中学生だ。

今日も何事もなく学校が終わった。
いや、嘘だ。いつ終わるのかわからないいじめに今日も悩まされていた。
耳元で囁かれる中傷の言葉。
大好きな先輩からもらった大事なお守りを隠される。
学校に行っていい事はない。

それでも通う理由、それは１つだった。

ピロロ～ン。メールだ。
今日辛かった事を先輩に聞いてもらう。それが日課だった。

～学校に行く理由、それは先輩。あなたです～

大好きな先輩、それは【3年C組の佐藤 葵】だった。
とにかく美人で、笑顔が可愛かった。
憧れでもあった。

容姿端麗。この言葉がとてもあうだろう。

この時私の身にあんな事が起きるなんて、思ってもいなかった。