お姫様



しばらくして、弥殊はキャプテンと付き合い始めた。


たけの時とは違って、先輩がリードする分長く続く。


毎晩のように窓越しに惚気を聞く。


姫には手が届かないのに。


俺の心には嫉妬心が渦巻いた。


じいのくせに。


叶うわけないのに。


姫の横に並ぶ夢を思い描いたんだ。











< 4 / 14 >

この作品をシェア

pagetop