彼女の秘密


…うん、あれしかない


「カズキ」


____________ジッ


カズキの目をじっと見つめる


これはわたしの特性なんだけど


「…っ」


____________ピクンッ


カズキの茶色い瞳が、ゆっくりと揺れた


…はいおーわりっ


「…ん?あれ!?俺なにやってんだ?…てか、お前…なんとか月子?」


…だーいせいこう


わたしは、人の記憶とか、心…


脳とかを操れる能力を持ってる


ほんとだよ


わたしはニッと笑う


すると、ピクンッとカズキの体は揺れた


…ありゃ、まだ弱かったか


まあいいや、めんどいし


「いや~忘れ物取りにきたらさ、カズキがいて、何やってんのかな~って覗いてたんだよ」


「あ、そーなのかっ。ごめん、俺なんかおかしいわ、ハハハッ」


「ううん。んじゃ、また」


そういって、教室を出る


「おう、またな」


____________ガラ…


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