剣と拳
『ヴァルマ……。』


『お前、何者だ?どこから来た?』


兜の騎士は、俺の素性を知りたいみたいだ。
当たり前の話しか。

けど、俺が聞きたいぐらいだよ、全く。


『答えろ。』


ひぃ~!槍をこっちに向けるんじゃねぇよ!


『わわかった!わかったから槍を向けないでくれよ!』


怖ぇよ。マジで。


『名前は近藤勇太。日本から来たんだけど、知ってる?それより、ここはどこなんだ?』


『ニホン………。本当か?』


『本当だよ!俺の質問にも答えろって!』


『その前に、お前を陣へ連れて行く。着いて来い。』


一体なんなんだよ?けど、行くしかなさそうな感じだな。


『じゃ、後で絶対話してくれよ。』


『いいだろう。』


俺は騎士に着いて歩いた。
回りを見て思ったが、やはり俺の知ってる世界じゃないみたいだ。
人間が一人もいない。エルフ?ドワーフ?毛むくじゃらのもいるな。なんか漫画で見た様な感じだけど、どこか違う様な気がするなぁ。


『ここだ。』


大きなゲルの前に着いた。大将でも居そうな感じだ。


『ダマル国ケーナ騎士団副長、シエル、入ります。』


この騎士の名前はシエルって言うみたいだな。


『若いの、よく来たな。』


そこに居たのは、一人の老人だった。

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