二度と聴けない愛のうた
やっぱり夏の海はいいな。

海沿いを歩いていた。

「~♪~♪~」

あれ。この歌声は…。

『~♪~♪~』

「優香!!」

『賢人!!』

優香に駆け寄った。

『賢人久しぶりだね!』

「ほんとだな!」

あれ、優香に会えたことが
こんなにも嬉しいんだな。

『また、賢人に歌聞かれちゃったね』

「そだな」

それから二人でしゃべっていた。

すると優香がこんなことを言い出した



『ねえ。』

「ん?」

『賢人にはさ』

「うん」

『……』

「なんだよ!(笑)」

『…夢ってある??』

「夢??」

『うん。』

「そーだなー。一緒にいてすっごい
幸せな人と出会いたいな。」

『そっかあ、賢人にはそんな夢があったんだね。』

正直、笑われると思っていた。
夢なんてないんだけどね。

「ありがと」
< 12 / 32 >

この作品をシェア

pagetop