二度と聴けない愛のうた
次の日。

俺は学校へ向かった。

あ、優香だ。

「おす、優香。」

『あ…お、おはよ…!』

何か言いたげな表情をしている。

『あ、あのね!!』

<キーンコーンカーンコーン>

『あ…』

ダッ!

優香は顔を赤く染めて走っていってしまった。

「……えーー。」

俺はその場にしゃがみこんだ。

「気になるじゃん。」
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