僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜
部屋をキョロキョロ見ていると、ジュースを持った遥希が部屋に入って来た。
「オレンジジュースしかないんだけど、いい?」
「うん、ありがとう。」
机の上に置いて、ベッドに座った遥希。
どこに座ればいいか悩んだけれど、机の前にちょこんと座った。
会話がなく気まずいから、ジュースをチビチビ飲んでいた。
何話せばいいんだろ……
「ねぇ、何であたしを家に呼んだの?」
いつもの公園なら分かるけど……
「見てほしいものがあるから。」
「見てほしいもの?」
「ついて来て。」
そう言われ慌ててジュースを置いて立ち上がって、遥希の後をついて行った。
階段を降りてリビングを通って和室に入った。
仏壇がひとつあり、女性の写った写真が置いていた。