僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜
「これ、俺のお母さん。」
優しそうに微笑んでいる女性が遥希のお母さんかぁ……
遥希はお母さん似なんだね。
「遥希のお母さん、すごく綺麗だね。」
「あぁ、いつも俺の味方してくれていて大好きだった。」
「そっか……」
お母さんの写真を見つめる遥希は写真に写っているお母さんにそっくりだった。
遥希、こんなに優しい顔するんだね……
ーーガタッ
ビクッとして後ろを振り返ると、男の人が和室のドアの前に立っていた。
もしかして、この人……
「部屋に戻ろう。」
「えっ、遥希⁉︎」
あたしの手を引っ張って、部屋から出ようとしていた。