僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜
「待って‼︎ねぇ、なんで何も言わないの?おかえりくらい言ってあげようよ。」
すると、立ち止まって
「何でおかえりなんか言わないといけないんだ。」
ーーパチンッ
繋がれていない方の手で、遥希の頬を叩いた。
「いつまでも被害者ぶるな‼︎確かに遥希が1番辛いかもしれない。でもね、遥希のお父さんだって辛いんだよ?唯一の家族に無視され続けて……」
ヤバい、涙出てきちゃった……
「本当に遥希のことどうでもいいなら、こうやって一緒に暮らしたりしない。大事な家族だから、大事な息子だから、遥希を守りたいんだよ……」
「奈緒……」
気がつくと手が離れていたから、遥希のお父さんのところに行った。
「お父さん、何で理由を言わないんですか?最初は聞いてくれないかもしれません。でも言い続けていたら、いつか聞いてくれますよ……」