僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜


遥希side




「ねぇ、本当にあたしがいてていいの?」




やっぱり帰ろうかなと言っている奈緒。



今はリビングのソファに座って、父親を待っている。



父親は何かを取りに寝室に行っている。




「父親がいてほしいって言ってるから別にいてていいんじゃねぇーの。」



「ん〜……」




こうして、父親ときちんと向き合えるのは奈緒のおかげだから。



父親もそう思ったのかもしれない。




「遅くなってすまない。」




白い封筒を持って、リビングに入って来た父親。




「まず、母親の死因と遥希が芸能人になって唯一反抗した芸能界を続ける条件だ。」




小学生のときずっと気になっていたことだ。


芸能界を辞めることは今はどうでもいいけれど、母親の死因だけは今でも気になっている。





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