僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜
遥希のことだから、かなりショックだったと思う。
最初は、遥希が言うまでさせようと思っていた。
だけど、一度遥希の様子を見に行ったときに、公園で遊んでいた同い年の男の子たちを羨ましそうに見ていたことが私の頭から離れないの。
だから、中学では芸能界を辞めて、普通の男の子として自由にさせたかったの。
でも、結局は私のわがままを押し付けているだけだよね。
こんなお母さんでごめんね。
そして、どんなことがあってもお父さんを信じてあげて。
もしかしたら、遥希を裏切るようなことをしているかもしれない。
多分それはお父さんなりにケジメをつけようと思っているの。
今更って思うかもしれないけれど、ゆっくりでいい、遥希のペースでお父さんのこと許してあげて。
最後に、遥希、私たちのところに生まれてきてくれてありがとう。
遥希は私たちの一生の宝物です。
母より。】