僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜
「送ってくれてありがとう。」
「ありがとうって言われるようなことしてねぇーよ。」
「はいはい、ありがとうございました。」
俺を見てクスクス笑っている奈緒。
「てか、お礼を言うのはこっちの台詞。ありがとうな。」
「あたしは思ったことを言っただけ。かなり出しゃばっちゃったけどね。」
奈緒がいなかったら、きっとこんな気持ちにはなっていない。
奈緒には感謝しきれない。
「じゃあな、今度はひかりも連れて遊びに来いよ。」
「うん、またね。」
奈緒がマンションに入って行くのを見届けてから帰った。
「ただいま。」
「おかえり、ご飯出来てるよ。」
久しぶりに父親といっしょにご飯を食べた。