僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜
自分が消えた日
奈緒side
重い瞼をゆっくり開けると、見たことのない白い天井が目に入った。
「奈緒⁉︎よかった、目が覚めて……。今先生呼んで来るからね。」
あたしが目が覚めたことを確認すると、パタパタ走ってどこかに行った。
あぁ、ここ病院なのか……
「奈緒‼︎」
病室の入り口から、はぁはぁと息を上げて入って来た。
「よかった……。事故に巻き込まれたって聞いたとき死ぬかと思った……」
事故……?
巻き込まれた……?
「奈緒、先生連れて来たよ。」
先生らしき人があたしに近づいて、診察をした。
「あ、あの……」
「どうしました?」
「あたし事故にあったのですか……?」
先生らしき人に聞くと、急に空気が変わった。
それに……
「そこにいる人たち誰ですか……?
そして、あたしは誰ですか……?」