僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜
「ねぇ……、遥希………」
「人を好きになるって……すごく素敵なことだよね……」
「あぁ……」
「遥希は……あたしのことどう思っている……?」
俺……?
そんなのもちろん……
「お前のこと誰よりも好きだよ。」
「ふふっ、嬉しい……」
「俺だって嬉しいよ……」
「顔真っ赤だ。」
「うっせぇー。なぁ、俺たち実はもっと前に出会っていたんだぜ?」
「うそ……。どこで……?」
「ここだよ。俺たちが小学生のころだよ。お前教えてくれたじゃねぇーか。ひまわりは前を向いて向き合っている、奈緒もひまわりみたいになりたいなって。」
「そっかぁ……。あのときの男の子……遥希だったのね……」
「気づくのおせーよ。」
「ふふっ、ごめんね。ねぇ、遥希……。もし、あたしの記憶が……戻らなくても……好きでいてくれる……?」
「そんなこと言うなよ……。当たり前だろ。お前にうざがれようが、ずっと好きでいるよ。」
「よかった……」
ニコッと笑うと、少し起き上がって
ーーチュッ
「ここは……あたしの……居場所……。誰にも……あげないでね……?」
「当たり前だろ……」