僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜
光のない転校生
夏本番になってきた7月。
手でカッターシャツをパタパタと空気を入れながら、日陰のところを歩いた。
あたし、新田奈緒。
田舎でも都会ない町に住んでいて、地元の高校に通っている高校1年。
すば抜けて美人でもなくごくごく普通の女子高生。
グラウンドを歩き、校舎の中に入ってローファーを脱いで上靴に履き替えた。
「奈緒ー、おはよう!」
「おはよう〜」
同じクラスの子に挨拶をして、廊下を歩いた。
みんな暑いから、ダラダラと歩いていた。
こんな暑いときに学校なんか行きたくないよ〜……