僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜
「お、おはよう……」
ぎこちない笑顔で挨拶をした。
気まずいから、言ったあと逃げるように自分の席に行って座った。
「おはよう」
えっ……
声のした方を見ると、
「ナツ……」
「奈緒、あたし向井遥希のしたことは許せないから。」
「ナツ……」
「確かに奈緒や若菜の言ってることは正しい。でも、それは奈緒や若菜の価値観でしょ?あたしの価値観は違うし、人の価値観理解出来るほど心広くないから。」
「そっか……。でも、ありがとう。」
意味がわからないという顔をしたナツ。
「ナツの言うとおり人の価値観はそれぞれ。だけど、こうやって自分の思っていること言ってくれて嬉しかったから、ありがとう。」