僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜
俺をジッと見ているひかり。
「いや、なんか兄弟っていいなぁと思って。」
「向井くん兄弟いないの?」
「ひとりっ子。だから、小学生のとき兄弟いる友達がすげぇ羨ましかった。」
「そっか……。あたしもひかりが生まれるまでひとりっ子だったから、向井くんの気持ち分かるな……」
しんみりした空気になったとき、6階に着き廊下を歩いた。
「はるくん。」
「なんだ?」
「ひかりがいつでもはるくんの妹になるからね‼︎」
「ありがとな、ひかり。」
家の前に着いたみたいだから、ひかりを降ろして頭をクシャクシャと撫でた。