僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜
「ひかりは何も悪くない。だから、泣くな。」
ひかりの頭をクシャクシャと撫でた。
どっちみち、おばさんには言おうとしていた。
それをひかりが先に言っただけ。
むしろ、感謝している。
「カレー食べようか。」
「じゃあ、俺帰るわ。」
「何言ってるのよ。向井くんの分もあるから食べて。」
立ち上がって帰ろうとしたけど、新田に座らされた。
「本当にいいのか……?」
「いいに決まっているでしょ。いただきます。」
先に食べ始めた新田とひかり。
聞こえるか聞こえないかくらいの声でいただきますと言って、一口食べた。