僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜


遥希side




俺が4歳のときだった。




「遥希、芸能界に入らない?」



「げいのーかい?」




きっかけは母親からの勧めだった。



よく分からなかった俺はなんとなく頷くと母親がすげぇ嬉しそうな顔をして俺に抱きついた。




「これから、いっしょに頑張ろうね。」




そう言われ、よく分からなかったけど楽しそうなところだと思い、大きく頷いた。




一週間後、母親に連れて行かれたところは芸能事務所だった。



そして、俺が辞めるまでずっとお世話になった事務所でもあった。




中に入ると、俺と同い年くらいの子が何人かいた。



辺りをキョロキョロ見ていると、名前を呼ばれ母親とどこかの部屋に入った。



部屋には知らないおじさんが3人いて、いろいろ質問された。



答えていると、あっという間に終わり母親に質問をしていた。



その間1人のおじさんが俺の方をジッと見ていたから、ずっとその人を見ていた。






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